独立行政法人日本学生支援機構(JASSO) が先月20日に発表した最新統計(昨年5月1日現在)によると、日本に留学する中国人留学生は10万4887人で、10万人の大台を突破した。日本の華字紙「中文導報」が伝えた。
JASSOの発表では、日本に留学する(日本語学校を除く)中国大陸部学生数は8万7533人となり、前年比1360人増加した。台湾からの留学生数は4571人、同726人減少した。日本語学校で学ぶ中国大陸部留学生は1万7354人、同4926人減少と大幅に減り、台湾留学生は901人、同333人減。在日華人留学生総数は実に11万359人に達した。
外国人留学生を高等教育機関別にみると、四大・短大・高専生7万1244人、院生3万9749人、専門学校生2万5463人、大学入学のための準備教育課程生1619人、日本語学校生2万5622人で、在日外国人留学生総数は16万3697人となった。
うち中国大陸部からの留学生は10万4887人に上り、首位。韓国(2万502人)が2位、台湾(5472人)が3位。中国人留学生が在日外国人留学生総数の64.07%を占め、日本全国の高等教育機関で最も活力ある留学生となった。
中国人留学生は東京・大阪・京都を中心に在学中で、主に四大・短大・専門学校で学んでおり、次いで修士・博士課程の学生が続く。大学別では早稲田大、東京大、京都大、慶応大など名門校に在籍する学生が最多。
各国・地域留学生受け入れの最も多いのは早稲田大(私立)で3393人。以下、日本経済大(私立)3378人、東京大(国立)2877人、立命館アジア太平洋大(私立)2692人、九州大(国立)1866人。
10年前に来日した中国人留学生に比べ、現在日本に留学中の中国人留学生の多くは中国国内の家庭から経済的支援を受けており、学費や生活費の工面のためアルバイトをするのは過去の話となりつつある。卒業後に帰国してキャリアアップを選択する中国人留学生が4分の3に上るが、日本は世界に先駆けて高齢化社会に入りつつあり、企業は労働力不足に直面している。多くの日本企業・人才派遣会社は中国人留学生に注目しており、一部の人才派遣会社は中国人留学生向け求人に特化した事業を始めている。日本に留学する四大生は卒業後、約3分の1が日本で就職し、のこりの3分の2は帰国して就職活動を行っている。
「人民網日本語版」2012年2月1日
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