今年に入って以来、「脳残君」というペンネームの中国人留学生が描いた漫画が日本のメディアで盛んに取り上げられており、作品に対する評価も高い。「脳残君」は日本留学を計画した時の出来事や、日本で生活する中での様々な体験を漫画にし、心境の変化などをつづっている。「日本新華僑報」が伝えた。
漫画大国の日本でこれほど高い評価を得た漫画の作者は、一体どのような人だろう?「脳残君」は中国人であり、東日本大地震の後、家族の反対を押し切って日本へ留学した。「脳残君」は日本に来て1年足らずだが、空いた時間を利用して描いた漫画「日在日本」はすでにネット上で大人気を博している。
「脳残君」はこの漫画についてこう説明している。「特殊な時期に生まれた特殊な作品。史上初の日本留学漫画が堂々の登場!留学生活のあれこれをありのままに描写し、中国の『80後』が見た日本を漫画で表現。日本語版も出版予定。本作品はドキュメンタリーであり、実在の人物と出来事に基づいて創作されています」。
日本に留学した中国人は「脳残君」以前にももちろん大勢いたが、彼の漫画「日在日本」は「史上初の日本留学漫画」だ。これは一留学生が日本初を達成した快挙であり、中国人がいかなる感情的な脚色も加えずに真の日本を紹介した作品と言える。
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の統計によると、2011年5月現在、日本にいる外国人留学生数は13万8075人、うち、中国人は8万7533人に達している。これら留学生は学習者であると同時に、日本の観察者であり、研究者でもあるのだ。
中国人留学生は中日交流の中で、両国間の相互理解を促進するべきだ。日本で進んだ科学文化知識を学ぶと同時に、目に映った真実の日本を中国の人々に伝えていくべきだ。
「脳残君」は日本留学を巡る様々な出来事を漫画で表現した。コミカルな絵と愛すべきキャラクターについつい笑いが漏れ、笑った後でまた深く考えさせられる。このほか、漫画の中では「脳残君」個人の生活だけでなく、真実の日本が描写されており、自らの不足を知り、もっと努力する」というメッセージも体現されている。
これまでにも、日本の写真をとったり、日本についての文章を書いた留学生がたくさんいるかもしれない。「脳残君」は自分が得意とする方法で日本を表現しただけだ。このような作品は今後もっと増えていくだろう。中国人留学生は中日両国の感情の架け橋となることができる。彼の作品が日本で人気を博したのには、このような原因があるのかもしれない。
「人民網日本語版」2012年2月12日
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