山梨県観光部の窪田克一次長一行4人は22日午前、四川省成都市彭州市関連部門および企業代表と友好協力について交流した。窪田次長らは2008年の四川大地震の際、成都市内でも被害が深刻だった彭州市白鹿鎮、小魚洞などを視察、現地の観光資源の開発・投資などについて意見交換した。ウェブサイト「中国新聞網」が伝えた。
1985年に四川省と友好関係を樹立した山梨県にとって、今回の訪中は、主に成都市周辺の観光資源開発・投資などに関する学術交流、現場視察をねらいとしたもの。一行のうち3人は温泉の専門家で、視察交流を通じ、友好関係を通じた経済・観光などでの協力、とりわけ成都の温泉資源開発のさらなる強化を目指し、現地入りした。
白鹿鎮の伝統風情ある街並み、小魚洞の被災後に再建されたアパートの数々を目にした窪田次長は、「四川大地震は彭州市民の皆さんに、物質的にも精神的にも傷を残した。重大被災地として、4年足らずの間にこれほどまでの素早い復興をなしえたのは驚嘆する。車窓から見た再建された住宅はとりわけ非常に特色があり、中国の方々の心が団結し、手を携えて努力した結果だ」と語った。
昨年3月に東日本大震災に見舞われた日本は、深刻な被害を受け、同じく復興問題に直面する地域がいまも残る。彭州市視察を終えた窪田次長は、「四川大地震後の復興経験は日本が学ぶべき。今回の視察を通じて得たノウハウを日本に持ち帰りたい」と述べた。
今年は中日国交正常化40周年の節目に当たる。両国間の友好交流について、窪田次長は「教育・経済・観光などの分野での交流の促進により、両国間の友好関係がさらに深まる」と指摘。「次回は日本の学生を成都観光に引率し、学生達に若い頃から中国の若い方々とお互いに切磋琢磨してもらい、真の友人となり、日中友情の永遠の発展を促してもらいたい」と期待を寄せた。
「人民網日本語版」2012年2月23日
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