日本「五星奨――中国語教育推進会」の葉言材・幹事長(日本北九州市立大学中国学科教員)の推薦になり、中国南開大学「中国古典文化研究所」の葉嘉莹・所長に招かれ、国立長崎大学の連清吉教授と九州大学の東英寿教授は3月2、5日、同大学文学学院の生徒に、「日本中国学研究紹介」と「欧陽修の書簡96通からの発見」というテーマで講演を行い、大きな反応を呼んだ。
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連清吉教授(左)と葉嘉莹所長 |
葉嘉莹所長(右2)の質問に答える連清吉教授(左1) | 連教授は20年あまりの研究にあって体得した知識から、「日本の漢文」、「日本の漢文学史」、「日本の儒学研究」、「古文献の保存」など、日本漢学(中国学)研究の起源、発展及びその特徴を系統的に説明した。
また、連教授は日本は中国学(文学、歴史、哲学)の研究において悠久な歴史を持つ。欧米学者の中国学に対する研究成果を吸収するのみでなく、日本の中国学研究の筋道、見方、成果をできる限り理解し、参考すべきだと同大学の若手学者に提案した。
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東英寿教授(右)と葉嘉莹所長 |
質問に答える東英寿教授(左1) |
東教授は大学時代から30年近く中国・北宋の文人、欧陽修(1007~1072)の研究に取り組んでいる。2011年、東教授は日本天理大学図書館に所蔵されている『金沢文庫』から中国で散逸していた欧陽修の書簡96通を発見した。同年10月、日本の「中国学会」にこの研究成果を発表し、中日両国の学術界を沸き立たせた。日本の各マスコミ及び中国の新華社、『人民日報』、『光明日報』がこの発見を報道した。
東教授は講演の中で、新しく発見された欧陽修の書簡96通が後世に伝わらなかった原因などを紹介した。「これらの書簡は当時、中国においてある程度伝わったが、戦争などの原因で、『欧陽文忠公集』には収録されなかった。新しく発見された欧陽修の書簡96通は『全宋文』の補遺に重要な意義がある」と語った。
連、東両教授の講演は、中国駐日本福岡総領事館に注目され、中国の若手学者に深い印象を残した。
人民中国インターネット版 2012年3月10日
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