4月16日、朝日新聞社が初めてつくった中国語ニュースサイト「朝日新聞中文網」(簡体字、http://asahichinese.com)が開設された。中国や世界各地の中国語読者に対し、日本を中心とする政治、経済、文化、観光などの最新ニュースを中国語で発信する。中国語圏では、日本に関する情報への関心は高いものの、これまで情報伝達ルートが限られてきたため、日本メディアによる直接の情報発信が待たれていた。
「朝日新聞中文網」では、朝日新聞朝・夕刊の記事を翻訳して発信するほか、著名人へのインタビューや観光地の紹介、重要事件の速報など独自記事も随時掲載する。また、朝日新聞社は早い時期から、ソーシャルメディアとして注目されている中国のツイッター「微博」(ウェイボー)にアカウントを開設し、中国の読者の人気を集めているが、「朝日新聞中文網」は「微博」と連携した新しいスタイルのニュースの発信も試みる。また、スマートフォンからの閲覧に対しても、読みやすいように専用のレイアウトを導入している。
朝日新聞社では、一昨年12月より中国語のコンテンツ事業として、中国語の週刊電子マガジン「新鮮日本」を米アップル社の「App Store」などを通じて販売しているが、「朝日新聞中文網」の立ち上げにより、中国語の情報をより幅広い読者に届けることができるようになるという。「朝日新聞中文網」の購読は無料。(構成=東京支局)
人民中国インターネット版 2012年4月16日
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