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日本の青春映画10作品を上映、映画人の交流も

 

文・写真=井上俊彦

日中国交正常化40周年の今年、第19回北京大学生映画祭の外国映画部門として、「日本青春映画週間」が4月16日から20日までの日程で開催されている。これは、北京大学生映画祭組織委員会と、国際交流基金日本文化センター、在中国日本大使館が主催するもので、青春映画を中心とする日本の名作10本の上映に加え、日本から監督など映画関係者が訪れ中国の映画識者とのシンポジウム、中国の学生とのセッション、中国若手クリエイターとトークイベントを行うなど、交流の幅広い交流の取り組みを行った。

5人の出席者たち

プログラムの1つとして、18日夜に朝陽区にある798芸術区で、『がんばっていきまっしょい』などの作品で知られる磯村一路監督らと、昨年末に中国で大ヒットした映画『失恋33天』の脚本家などによるトークイベントが行われた。「青春映画」をテーマに、日本の著名監督や映画評論家と、中国映画界の新しい才能が語り合うということで、折からの雷雨にもかかわらず、映画ファンや映画を専攻する学生などを中心に100名ほどが詰めかけた。

鮑鯨鯨氏 黄驥監督

磯村監督のほか、プロデューサーの桝井省志氏、映画評論家の北川れい子氏らが、日本の映画事情などを紹介する一方、中国側からロッテルダム国際映画祭でタイガーアワードを受賞した『Egg and Stones』の黄驥監督、『失恋33天』の原作小説、脚本を書いた鮑鯨鯨氏が自らの映画体験を語った。黄監督が「前の世代の中国映画よりむしろ今の日本映画に親近感をおぼえる」と話せば、北川氏が「『失恋33天』の主人公には大いに共感した」と話すなど、お互いの国の作品を前向きにとらえるトークが繰り広げられた。また、磯村監督が『失恋33天』の結末部分を「脚本と違う形になっているのではありませんか?」と指摘し、鮑氏を驚かせる場面もあり、観客も熱心に耳を傾けていた。

磯村一路監督

このイベントに中心的にかかわった斎木綾乃さんは、「映写機のトラブルなどもあってたいへんでしたが、どの上映にも多くの観客が来てくださいました。特にゲストが来日した作品はどれもほぼ満員という盛況ぶりでした」と、準備の苦労がむくわれたことにほっとした様子だった。

同イベントは4月20日まで行われる。

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人民中国インターネット版 2012年4月19日

 

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