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西沙諸島付近の海底で遺跡12カ所を新発見

 

西沙諸島における今年の水中文化遺産保護状況パトロール・法執行監督調査活動がこのほど終了し、水中文化遺跡12カ所が新たに発見された。人民日報が報じた。

今回のパトロール活動は、複数の省市の水中考古学専門員による特別調査隊が共同で行ったもので、総航程は400キロメートル、潜水時間は220時間、潜水人数はのべ260人に達し、水中遺跡計24カ所(うちが再調査が12カ所、新発見が12カ所)、遺跡の手がかり3カ所を調査した。新たに発見された12カ所の遺跡は全て永楽環礁の銀嶼、石嶼、金銀島の海域に集中していた。調査隊は今回、水中ロボットを初めて珊瑚島東側の水深40メートル地点に投入し、海底探査を行った。

海南省文物局水中文化財業務責任者によると、今回の調査では、陶磁器、碇石(いかりいし)、銅銭、瑠璃の器、凝固物などが収集され、五代、宋、元、明、清の各時代のものが含まれるという。

今回の調査ではこのほか、南中国海の水中文化遺産の盗掘・破壊活動が依然として深刻であることも明らかとなった。新たに発見された遺跡では、海底が大きく掘り起こされ、盗掘の穴がいたるところに開いていた。海底には遺棄された文化財のかけらが散在していた。

 

「人民網日本語版」2012年7月30日

 

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