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中日国交正常化40年の歩みを回顧
新潟で記念写真展とシンポジウムが開催

文・写真=呉亦為

中日国交正常化40周年を記念し、両国国交正常化40年来の軌跡と、中国と新潟の友好交流の歴史を振り返る記念写真展が7月26日午前に、新潟市内で開幕された。

写真展開幕式のテープカットに参加する中日の来賓たち

中国側は徐敦信・元外交部副部長・元中国駐日本大使、劉徳有・元文化部副部長、姚光・新華社副秘書長、韓志強・中国駐日本公使、王華・中国駐新潟総領事、日本側は泉田裕彦・新潟県知事、篠田昭・新潟市長をはじめとする約100人の来賓が出席した。

挨拶を述べる徐敦信・元中国駐日本大使

挨拶を述べる泉田裕彦・新潟県知事 挨拶を述べる王華・中国駐新潟総領事 挨拶を述べる篠田昭・新潟市長

徐敦信元駐日大使は式辞で「中日両国の友好は、両国国民だけでなく、アジアひいては世界の発展と安定に資するものである」と述べた。

泉田知事はあいさつで、今回の写真展を通じて両国若者の相互理解と中日友好関係の深化を促進してほしいことを示した。

王華総領事は、「今回の写真展の中に、中国と新潟県の友好交流の歴史を振り返る部分もあります。新潟県は田中角栄元首相の故郷であり、中国に対する友好感情が県民たちの心に深く入っている」と述べた。

毛沢東主席の通訳を務めた時の写真の裏話を紹介する劉徳有・元文化部副部長

 写真展を見学する泉田裕彦・新潟県知事(左から1人目)と篠田昭・新潟市長

同写真展は中国駐新潟総領事館、新華社、中国外文局、人民中国雑誌社、人民画報社、東京中国文化センター、新潟県、新潟市及び新潟日報などが共同主催し、約120点の写真を通じて、国交正常化実現から政治、経済、文化、民間交流、震災復興など各分野における両国関係発展の歴史を顧みる。一般市民に向けの公開は7月30日から8月12日まで同市中央区の県民会館で行う。

記念シンポジウム現場  諸橋轍次記念館の庭園にある中国風涼亭「観觴亭」で記念写真

26日の午後に行われた「復交の歴史を回顧し、中日関係の未来を展望する」をテーマとした記念シンポジウムで、毛沢東主席や周恩来総理らの新中国初代指導者の日本語通訳だった劉徳有・元文化部副部長は、周総理が田中内閣の発足を受け「今、もう時機が来て、急いでやるんだ」と周囲に交渉を指示していた国交正常化実現時の逸話を披露した。また、参加者たちは国交回復を決断した周恩来元総理と田中角栄元首相のリーダーシップを評価し、さらなる交流促進の必要性を確認した。

唐家璇・中日友好協会会長が命名また揮毫した横額

田中角栄記念館を見学する徐敦信元駐日大使(左から3人目)と劉徳有元副部長(左から2人目) 

27日に午前中に、新潟県三条市にある諸橋轍次記念館の庭園で、復交40年を記念する曲水流觴宴(人々が曲水の両側に座り、清流に流された酒盃が自分の前で止まったら、 即興で歌を詠むという宴会)と中国風涼亭「観觴亭」の完成式が行われた。同日午後、中国側の来賓たちは、同県柏崎市にある田中角栄記念館も見学した。

 

人民中国インターネット版 2012年7月30日

 

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