世界的に名高いNHK交響楽団による日中国交正常化40周年記念公演が、来月1日に国家大劇院(北京市西城区)、2日に津湾大劇院(天津市和平区)、4日に上海東方芸術センター(上海市浦東新区)で上演される。著名指揮者・尾高忠明(おたか・ただあき)氏率いるNHK交響楽団と中国の女性ピアニスト・陳薩(サ・チェン)さんが共演、感動のハーモニーを奏でる。北京紙「北京晩報」が伝えた。
NHK交響楽団にとって1998年の中国初公演以来、14年ぶりとなる今回の公演では、尾高忠明氏と楽団の一部メンバーが今月31日(北京)と来月4日(上海)の両日、地元演奏家の指導も行う。
1926年に日本初のプロ交響楽団として誕生したNHK交響楽団はその後、日本はもちろん、アジアを代表する交響楽団に急成長。アジアで最も傑出した楽団として、アジア交響楽演奏の最高レベルを代表しているのみならず、その歩みはアジア交響楽団の手本とされている。
注目すべきは、芸術水準の向上のため、これまでに多くの世界的指揮者を名誉音楽監督、桂冠指揮者、名誉指揮者などに招いていることだ。ヨーゼフ・カイルベルト、ロヴロ・フォン・マタチッチ、ウォルフガング・サヴァリッシュ、オットマール・スウィトナー、ヘルベルト・ブロムシュテット、シャルル・デュトワ、ウラディーミル・アシュケナージ、アンドレ・プレヴィンの各氏が歴代指揮者を務めたほか、「帝王」ヘルベルト・フォン・カラヤン氏は14回訪日し、NHK交響楽団と共演、楽団を高く評価した。
今回の訪中公演でNHK交響楽団は、陳薩さんとチャイコフスキー「交響曲第5番」「ピアノ協奏曲第1番」を演奏するほか、武満徹氏の名曲「ハウ・スロー・ザ・ウインド」も披露される。日本最高の楽団が日本で最も注目される作曲家の作品を奏でることで、中国人ファンの心の琴線に深く響くに違いない。
「人民網日本語版」2012年8月7日
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