第2回中国無形文化遺産博覧会が6日午前、山東省棗庄市台児庄古城で開幕し、全国各地の無形文化遺産プロジェクト767件および無形文化遺産の伝承者1800人あまりが参加した。会場を訪れた数千人の観客は、唐カ(西蔵=チベットの仏画の掛軸)、ミャオ族の銀飾り、モンゴル族の馬頭琴、陝西省の年中行事・社火の隈取、儀式用のお面など、珍しい無形文化遺産の数々に見入った。人民日報が報じた。
本博覧会は文化部(文化省)と山東省政府の共催によるもので、テーマは「無形遺産の保護を促進し、精神の故郷を共に建設しよう」、開催期間は5日間。無形文化遺産生産性保護成果展、無形文化遺産保護ハイレベルフォーラム、無形文化遺産博覧園の定礎式など、数々のイベントが実施されるほか、運河文化、山東無形文化遺産プロジェクト、香港・マカオ・台湾の無形文化遺産プロジェクトという3つのテーマ展示エリアが設けられた。
文化部無形文化遺産司(文化省無形文化遺産局)の馬文輝司長(局長)は「中国の無形文化遺産保護は顕著な成果を収めている。全国各省(区、市)がこれまでに建設した無形文化遺産の展示館、民俗館、伝習所は計3526カ所に上った」と述べた。
全国無形文化遺産保護・利用施設の建設プロジェクトはすでに発展改革委員会の「国家第12次五カ年計画文化自然遺産保護設備建設計画」に組み込まれており、今後、無形文化遺産の資源が豊富な郷鎮で100カ所の無形文化遺産保護・利用施設が試験的に建設される。これは国が無形文化遺産保護インフラ建設への資金投入を開始したことを意味する。
「人民網日本語版」 2012年9月7日
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