中国の通信大手「中国移動(チャイナ・モバイル)」のモバイル端末向け位置情報サービス(LBS)はすでに全国337の地級市(省の下の地方行政単位。州・アイマク<盟>がある県級市も含む)をカバーしていることがこのほど、同社天津支社への取材で分かった。新華網が伝えた。
中国ではLBSの研究・応用の開始が遅れたが、技術面で画期的な進展を実現し、国内市場に大きな需要が存在する。チャイナ・モバイルは機先を制し、LBS、地図の生産・製造、ソフト開発、端末生産、情報サービスを一体化した中国初の専門的なLBS産業拠点「中国位置産業団地」を瀋陽市に建設した。投資額は30億元(約390億円)。
同基地は同社の9大基地の一つとして、LBS商品の研究開発や全キャリア対応の位置情報商品の運営・マーケティング支援、LBS産業価値チェーンの提携・管理、LBSインフラ能力の研究開発・サポートなどを担う。
同基地の位置情報サービスは中国の全キャリアに対応しており、全国337の地級市、地図サービスにおける目的地「POI」情報3500万件以上、ナビゲーション総距離約350万キロをカバー。200都市余りで公共交通データ、うち15都市ではリアルタイム交通情報を提供している。またLBS専用のコールセンターを設置し、年間1000万回の電話サービスに対応している。
「人民網日本語版」2012年12月3日
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