在中国の日本企業でつくる「中国日本商会」が企画・支援する中国人大学生の日本体験プロジェクト「走近日企・感受日本(日本企業に触れ、日本を感じよう)」の訪日団が先月25日、日本へ出発した。
中国日本商会と中日友好協会が共催する同プロジェクトは2007年から年に2回実施されている。企業・大学への訪問や日本の大学生との座談会、ホームステイなど多種多彩な方法を通して、中国の大学生の日本経済・社会への理解を促進し、互いの友好感情を深めるのが狙い。この6年間、北京大学、清華大学、南開大学などの学生計300人が日本を訪問し、松下、東芝、トヨタ、日本航空など有名企業や東京大学、早稲田大学、東北大学など名門大学を見学。今年9月には、第2期3年プロジェクトを共同でスタートさせた。第11回の今回は第2期プロジェクトの第1回目となる。
今回の訪日団は北京大学、北京師範大学、北京理工大学、北京化工大学、中央民族大学、外交学院の6校、計35人からなる。
訪日団は25日の夕方、大阪に到着。26日午前、旅程の第一目的地である兵庫県加東市のパナソニック・エコテクノロジーセンター(PETEC)を訪問した。この施設はパナソニックグループが2001年4月に40億円を投資して建設したもので、中古家電製品からリサイクル素材や原料を取り出す専門工場。主にテレビ、洗濯機、乾燥機、エアコン、冷蔵庫などの中古家電を解体・分類・選別・回収・リサイクルする業務を行っている。毎年処理する中古家電は70万台以上で、現在(26日)までにリサイクルさせた中古家電は951万6672台に上る。
今回の訪日団には理工系の学生が数多く参加しているが、特に真剣に施設見学を行い、争って質問をしていた。学生たちに深い印象を残したのは、松下の「商品をもって、商品を作る」というエコ理念や先進的なプラスチック選別回収技術、職員の真面目な仕事ぶりだった。
26日午後になると、大学生たちは千年の歴史を持つ京都へ向かい、観光名所として有名な高台寺や清水寺を参観し、意欲的に日本の茶道文化を体験した。
大学生たちは1日目の旅程を終えた段階ですでに、日本の美しく清潔な環境や人々の間の礼儀正しく品のいい態度、欧米文化と東方文化が共存共栄している現象などに対して良い印象を持ったようだ。続く10日間で、学生たちは新幹線やバスに乗って、神戸、名古屋、箱根などに行き、最後に東京へ向かう。訪問予定の企業と組織は、神戸震災記念館、同志社大学、トヨタ堤工場、日揮株式会社、丸紅株式会社、三井住友銀行、三鷹の森 ジブリ美術館、東京中央ゴミ処理工場、キューピー五霞工場、慶応大学、住友化学千葉工場、日比谷松本楼、ニューオータニホテルなど。これ以外にも大学生たちは、日本人家庭でホームステイを体験し、東京ディズニーランドや箱根温泉、お台場ショッピングセンターにも訪問する予定だ。
今回の訪問の成功を祈ると同時に、両国の若者同士の友好交流により両国関係の改善が促されることを期待している。
「人民網日本語版」2012年12月4日
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