木寺昌人・新駐中国大使は6日、東京で共同通信社などの取材に応じた。木寺氏は、中国大使に任命されたことに非常に驚いたとし、「中国という国をよく理解し、できるだけ多く中国の人と接触したい」と述べた。「わたしはあまり大口を叩く人間ではありません。いろんな方と会い、いろんな場所へ赴き、日本と中国の関係改善がみんなの利益につながると説明させていただき、若い人たちの力を結集して、力の及ぶ限り自分のできることをやるつもりです」と語った。日本の共同通信社が伝えた。
木寺氏はさらに、「中国との直接的な関わりは、20年前、中国課の首席事務官としての経歴で、日中国交正常化20周年に関わる業務を行いました。そのうちの一つが天皇・皇后の訪中で、訪中は大きな成功をおさめました。中国側が様々な形で歓迎の意を示してくれ、今でも感謝に尽きません」と振り返る。
「中国といえば、私の脳裏に浮かぶのは孫文ですね。私は10月10日生まれで、父が中国問題の専門家などではありませんが、1911年に中国の武昌という場所で辛亥革命が起きました。私の名前の昌人の昌は武昌から取ったと父は説明していました。これも何かの縁ですね。孫文にずっと興味があったのはそのためです。私の母は今年85歳になりますが、大連で生まれました。もし母の生まれた場所に行くことができれば、非常にうれしいですね」と語った。
国民感情は非常に難しい問題だと指摘する木寺氏。「日本政府がこう考えるからといってすべての国民にこう考えてほしいというわけにはいかない。日本国民として私は偏ったナショナリズムに影響されないよう注意すべきだと思います。これは非常に重要です。どの国でも排外的行為が発生する可能性がありますが、こうした行為は外部の政界と良好な関係を築くのに大きな障碍となります。私はこうした傾向に警戒すべきだと思います」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年12月7日
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