北京宇宙飛行制御センターの正確な操作の下、月探査衛星「嫦娥2号」は5日午後11時46分、地球からの距離が1000万キロを突破した。中国の深宇宙探査能力は新たな飛躍を果たした。解放軍報が伝えた。
「嫦娥2号」は中国の宇宙事業史上、最も遠くまで飛行した宇宙機であり、低軌道宇宙機の8万キロ、「嫦娥1号」の38万キロと比べてもその差は歴然だ。「嫦娥2号」は予定された任務を終えた後も、残った燃料で2年間にわたり追加探査を続けており、中国の深宇宙探査記録を更新しつづけている。
同センターの周建亮チーフエンジニアは「嫦娥2号は世界で初めて月軌道から出発し、地球から約150万キロ離れた太陽・地球ラグランジュ点(L2点)に到達した。さらには、地球から約700万キロ離れた小惑星『トータティス』の近距離探査を行った。この間、重要な飛行制御技術で一連のブレークスルーを果たしたほか、燃料利用の最適化、軌道減衰の法則などの面でも多くの成果を得た」と語る。
同センターは現在、複数の任務を同時に実施する能力を備え、軌道の計算や予測、近距離の軌道決定制御などの技術は世界先進レベルに到達している。今後予定される有人宇宙飛行や月探査の実施に向け、確固とした基盤を固めた。
「人民網日本語版」2013年1月8日
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