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福田康夫元首相 両国関係の発展に“正能量”を

于文=文、孫立成=写真

2013年3月19日、中国の地方政府対外宣伝部門幹部訪日団が、東京の衆議院第一議員会館で福田康夫元首相に面会した。

団長である人民中国雑誌社の徐耀庭前社長は福田元首相に訪日団のスケジュールを紹介し、2011年に最初の訪日団が福田元首相を訪ねた時のことを振り返った。

福田康夫元首相と言葉を交わす徐耀庭団長

福田元首相は、訪日団の訪問を歓迎し、「先ごろ北京を訪問した際に“正能量”という流行語を知りました。これは人々のエネルギーを正しい方向に用いさせることだと理解しています」と紹介した。現在の両国関係は困難に直面しており、双方はより多く相手の立場に立って問題を考える必要があり、間違ったことは反省し、より多くの“正能量”の役割を果たすべきだと考えていると述べた。

徐団長はこれに賛意を表し、「中日両国は近隣であり、はるかに長い友好的交流の歴史を持ちます。過去には両国のリーダーが中日関係の友好的発展の基礎を築きました。中国には“合すればともに利あり、闘えばともに傷つく”という言葉があります。中日両国の友好関係は両国の国益にかなうもので、アジア、ひいては世界の平和と発展に資するものです。日本と中国はともに歩み、歴史を鑑に、未来に向かうべきです。双方の努力によって、両国関係を1日も早く正常な発展の軌道に戻し、プラスの方向に絶えず発展していくべきです」と述べた。

 福田元首相と会談する各地方の対外宣伝部門幹部

福田元首相は、訪日団に対して日本の感想をたずねた。これに対し、湖北省から参加した王中橋副団長と河南省から参加した何彧氏はともに、今回の訪問では、日本の先進的部分を身をもって体験し、中国は日本から学び手本とすべきところが数多くあることを感じたと述べた。福田元首相は、「学ぶのはお互いさまです。日本は古くから中国にたくさんのことを学んできました」と述べた。

最後に福田元首相は、中国各地から訪れた訪問団のメンバーに対して、両国間に積極的に友好的な声を伝え、両国間で“正能量”の役割を果たしてほしいと希望を伝えた。また、今年東京の桜は例年より開花が早く、まるで訪問団のみなさんを歓迎するようで、両国の友好関係が桜と同じように花開くことを期待すると述べた。

各地方の対外宣伝部門幹部たちは福田下首相と記念撮影をした

この訪日プロジェクトは、中国外文出版発行事業局(CIPG外文局)が主催し、人民中国雑誌社が運営、日本の笹川平和財団に属する笹川日中友好基金の助成を受けて実施しているもの。訪日交流を通じて、中国各地の対外宣伝部門幹部に日本に対する理解を深めてもらい、中日の地方政府間の友好交流と対外宣伝分野での提携の舞台を築くことを目指すもの。今回は、2011年7月に次いで2度目の開催となる。

訪日団は、湖北省、河南省、海南省、新疆ウイグル自治区など12の省・自治区・直轄市の対外宣伝部門の幹部などで構成されており、3月13日に日本に到着後、北海道新聞社、北海道庁、共同通信社、SBI株式会社、日本財団、神奈川新聞者などを訪問してきた。

 

人民中国インターネット版 2013年3月20日

 

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