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賈樟柯監督新作がカンヌ出品

 

今年5月15日から26日にかけて行われるカンヌ国際映画祭では、賈樟柯 (ジャ・ジャンクー)監督の新作『天注定(A Touch Of Sin)』がコンペティション部門に出品されることで注目を浴びている。この作品は、賈樟柯監督にとってカンヌ出品を果たした3作目となり、張徹氏や胡金銓氏など中国を代表する武侠巨匠へのトリビュート作品だ。昨年5月にクランクインし、撮影には5ヶ月を費やし、今年3月に制作が完成したばかりというほやほやの最新作だ。

この作品について、賈樟柯監督は「現代任侠映画」と位置づけ、武侠という独特の世界観を通して古代世界と現代生活につながりを感じさせるものに仕上げているそうだ。

キャスティングは賈樟柯作品の常連といわれる女優の趙涛(チャオ・タオ)のほか、王宝強(ワン・パオチャン)、姜武(チアン・ウー)と羅藍山(ルオ・ランシャン)と今までにない豪華な顔ぶれとなり、4人がそれぞれ現代任侠を演じるというオムニバス形式で展開されるという。

賈樟柯監督は中国山西省出身で1997年に制作した『一瞬の夢(原題:小武)』が、1998年のベルリン国際映画祭の最優秀新人監督賞、釜山国際映画祭グランプリ、バンクーバー国際映画祭グランプリなどを受賞し、20代の若さでスターダムにのし上がりました。その後も現代中国を舞台にした映画を発表しており、2002年の『青の稲妻(原題:任逍遥)』と2008年の『四川のうた(原題:二十四城記)』はいずれもカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された。

 

「中国国際放送局日本語部」より 2013年5月9日

 

 

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