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5年間活動休止の中国人気作家 新作は実在の盗掘事件が題材

 

■すでに映画化のオファーも

数年前にベストセラーとなった「盗墓筆記」や「鬼吹灯」などのネット小説と何が違うのか?これについて海岩氏は「これらの盗掘小説は読んでいないが、比較のしようがないと思う。確かに共に盗掘がテーマに書かれたものではあるが、明らかに異なるジャンルの本だ。売れるかどうかで言えば、当然ネット小説のほうが売れる。大げさに書けば書くほど売れるものだ」と語った。「長安盗」という小説タイトルについて、「『五個一工程奨』(政府が設立した優秀な演劇、テレビ、映画、本<社会科学分野>、理論書<社会科学分野>に対して贈られる賞)に応募しようとしていた出版社の反応はあまり良くなかった」と海氏。「ほかにもたくさん考えたが、これより良いタイトルが思い付かなかった」と明らかにした。

本当に受賞のことは気にならないのかと聞くと、何度も頭を上下に振り、「まったく気にしていない。これ以前に、小説を書いている段階で、映画化権についてすでにいくつかの映画投資会社からアプローチがあった。競争はスクリーン上に移っている」と語った。

文学界から長く遠ざかっていた海岩氏にも悩みがある。多くの肩書きを持つ海岩氏は現在、ホテル業界に身を投じており、文学について話せる人がいないのだという。莫言氏がノーベル文学賞を受賞した際には、莫言氏の名前に「岩」と同じ発音の「言」の字があるだけで勘違いした人が、興奮したように海岩氏に祝賀したというエピソードを披露し、「すごく妙な気持ちだった。ただ微笑むしかなかった。私は海岩であり、莫言氏ではないんだが」と苦笑した。

 

「人民網日本語版」より 2013年5月15日

 

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