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程永華大使 | 日本長野県の阿部守一知事の招きに応じ、中国の程永華駐日大使は11日長野県松本市を訪れ、松本日中友好協会の定期総会で基調講演を行った。
阿部知事は、「長野県は一貫して中国との友好関係の発展を重視している。去年末、日中関係が非常に困難である時期において、私は代表団を率いて中国を訪れ、現地で熱く歓迎され、両国の地方と民間交流を促進する重要性を深く実感した。今年は長野県と河北省の友好関係締結30周年に当たり、下半期に再び訪中したい」と述べた。
程大使は、阿部知事と松本日中友好協会が長期にわたって日中友好のために尽力してきたことを積極的に評価し、「両国の各界の人々が共に努力し、両国の友好に役立つ活動を行い、両国関係の発展を妨げる問題を解決するために積極的な役割を果たすよう希望する」と話した。
また、程大使は基調講演で中国の現在の発展振りと今後のビジョンについて紹介したほか、現在の中日関係にも触れ「当面の中日関係を改善させるためには、2つの問題を改善しなければならない。1つは、釣魚島問題を適切に解決すること。日本側が歴史と現実を直視し、中国側と同じ方向に歩み寄り、対話と話し合いで釣魚島問題を適切に管理・解決する方法を見つけ出して、またこれによって中日関係を健全かつ安定した軌道に戻すよう希望する。2つ目は、日本側は歴史問題に対してくれぐれも慎重に対応しなければならないこと。歴史問題は中日関係の基礎をなす問題であり、日本の今後の政策と前進の方向を示すものである。最近、歴史問題における日本国内の消極的な動きは、アジアの隣国と国際社会から大きく注目されている。歴史問題の厳重性を認識し、侵略の歴史に対する反省の立場と承諾を堅持し、'歴史を鑑にして未来に向かう'という精神に着実に則って、実際の行動を以ってアジアの隣国と国際社会から信頼を得るよう、日本側に促したい」と指摘した。
程大使はまた、「中国と日本はお互いに重要な隣国であり、中日関係は双方にとって最も重要な2国間関係の1つである。中日関係を重視し発展させるという中国の新しい指導部の姿勢は変わらない。中国側としては、引き続き両国の4つの政治文書を基礎とした上で、歴史を鑑にして未来に向かうという精神に則って、中日戦略的互恵関係を前に向かって発展させたい」と強調した。
講演会には、阿部知事、松本日中友好協会の相澤孝夫会長及び会員100人余りが出席した。講演後、程大使は松本市相澤病院を訪れ、同病院で研修中の中国籍医療関係者15人と面会した。
このほか、相澤会長は11日、四川省蘆山地震に対し深い慰問の意をあらわし、程大使に義捐金を手渡した。
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講演会の様子 |
前列左2番目から:長野県知事阿部守一、中国駐日大使程永華、松本日中友好協会会長相澤孝夫 |
「中国国際放送局日本語部」より 2013年5月17日
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