中国翻訳協会対外メディア翻訳委員会傘下の中日翻訳研究会の第7回セミナーが、北京第二外国語学院のアレンジのもと、5月10日、11日北京で開催された。外交部、文化部、中央編訳局、「人民中国」雑誌社など日頃この分野で実践を重ねている人たちがこれに参加した。日本から杏林大学の塚本慶一教授が来賓として出席した。
中国の国際的影響力の増大にともない、世界に中国を知ってもらい、相互理解を深めることがますます重要視されている昨今のこと、実務の世界でのさらなるグレードアップがよりいっそう求められている。
これまでに「中文英訳セミナー」、「中文仏訳セミナー」も開催されているが、中文日訳セミナーもすでに7回目を迎えることになった。中日両国の交流が日一日と広がりを見せている中で、中国のことを分かりやすく伝えることはますます重要になっている。また、デジタル化、ネットワーク化が進む中で、新しい言語表現もどんどん増えており、それを取り込んでいくことも新たな課題となっている。また、翻訳という基礎的作業ばかりでなく、ブログ、ツイッター、論評というものも増えてきているので、適切な言語表現を確定し、定着させることが新たな課題となっている。
一説によると今や全国各地の466の大学で日本語教育が行われており、80万人以上の人たちが日本語を勉強しているらしい。これにさらに私立の語学スクールなどを含めると、人数はさらにふくらむことになるといわれている。
そういうことで、これからはいろいろな大学がそれぞれの強み、特色を生かして、さまざまな分野でユニークなものを生み出していくことになろう。
中文日訳セミナーでの討論の結果は、第二外国語学院の先生たちの選択、確定を経て、ネット上に公表されることになっているが、やがてはそれをまとめたものがなんらかの形で上梓されるものと思う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」より 2013年5月31日
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