中国国家海洋局の石青峰報道官は7月2日、「中国で2期目となる深海有人潜水艇潜水士研修生選抜活動が正式にスタートした。選抜活動は初めて社会に公開され、選抜される6人の研修生のうち2人は女性となる予定で、中国にとっては初のことだ」と表明した。人民日報が伝えた。

◆潜水士の育成

有人潜水艇「蛟竜号」は昨年、7000メートルの潜水実験に成功し、中国有人深海潜水技術が画期的な進展を実現し、世界トップ水準に達したことを示した。また蛟竜号はこれにより、試験段階から応用段階に突入した。

現在のところ、蛟竜号のプロの潜水士は付文韜氏、唐嘉陵氏の2人のみで、蛟竜号の業務化運行の需要を満たせない。石報道官は、「潜水士を中心とする深海潜水作業チームの育成は当面の急務となっている。今回の6人の潜水士の公開選抜により、有人深海潜水運行および保障チームが充実化し、潜水士チームの構造が改善され、中国有人深海潜水レベルが向上するだろう」と語った。

中国国家深海基地管理センター党委員会書記の劉保華研究員は、「宇宙にはすでに中国人女性飛行士の足跡がある。蛟竜号の潜水もまた、中国人女性の風采を示すだろう」と述べた。

劉研究員は、「潜水士の事業は女性の参与を必要としている。女性も潜水士に適しており、繊細で忍耐力があり、蛟竜号の海底における安全性と作業の正確性を保証できる」と指摘した。

今回の社会に公開される潜水士研修生（男女）の選抜では、個人もしくは部門の推薦による申請を受け付け、申請・1次選考・2次選考の3段階に分かれ、5カ月間に渡り実施される。