中日韓の経済、政治、学術分野の協力関係を話し合う「第8回中日韓賢人会議」が8日に北海道・洞爺湖町で開催され、中日韓3カ国共通の常用漢字800字の選定草案が発表された。これは、中日韓が漢字文明の歴史に向けて新たな一歩を踏み出したことを示している。「新華網」が伝えた。
同日、北海道洞爺湖町で開催された賢人会議「文化教育と民間交流」フォーラムの中で、中日韓3カ国の専門学者が共通常用漢字800字を選定し、その草案を採択することに基本的に合意したことが本会議の重要な成果となった。
「文化教育と民間交流」フォーラムの発起人である京都大学の松本紘総長が会議を総括するあいさつの中で、会議が発表した常用漢字800字は中日韓が共通の漢字文化を持つことの象徴であり、この文化協力プロジェクトは未来志向の関係づくりに向けた原動力の一つとなるとの認識で一致した、と述べた。
中日韓の共通常用漢字800字を編成した中心人物は、賢人会議の中国代表団メンバー、中国人民大学前学長の紀宝成氏だ。紀宝成氏は「漢字は3000年余りの歴史を持ち、日本や韓国が漢字を使用した歴史もすでに1000年を超える。漢字は中日韓3カ国の共通する歴史文化遺産であり、3カ国文化交流の重要な絆でもある。本会議は原則として常用漢字表による草稿を採択した後、中国側は日本や韓国の関連する専門家とさらに討論と解釈を進め、2014年の賢人会議で最終的に選択する共通常用漢字を正式に発表するつもりだ」と語った。
賢人会議がこのたび発表した漢字草案800字の編成上のコンセプトは3カ国共通の常用漢字を選ぶことであり、中国の「現代漢語常用字表」や日本の「常用漢字表」、韓国の「教育用基礎漢字」を参考にしている。
賢人会議は新華社、日本経済新聞社、韓国中央日報社の呼びかけで始まった3カ国の有識者によるフォーラムで、2006年から毎年3カ国交代で開催されている。
「人民網日本語版」2013年7月10日
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