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町づくり案で東北復興を支援

国際設計ワークショップ発表会

文・写真=銭海澎

世界自然災害自然文化安全都市研究および東日本大震災復興国際設計共同調査成果報告会(清華大学、重慶大学、早稲田大学による共同主催)が7月22日、国際交流基金北京日本文化センターで開催された。中国光彩事業日本促進会の姜維会長、在中国日本国大使館の三上正裕公使、同センターの高橋耕一郎副所長らが来賓として招待され、主催者側である3大学建築学院および学科の学生、指導教師など合わせて約50人が参加した。

熱論を繰り広げる各大学の指導教師たち

今回のワークショップでは、津波・地震・原子力事故により被災した東北三陸地方の岩手県大槌町の地形や物質などを考慮した上で、中日の大学生がそれぞれテーマ性のあるアイディアを盛り込んだ新しい町づくり案を、模型や図面を駆使して発表した。具体的には、「山の人々と海の人々が形成する新たなコミュニティ」「ふたつの川と町全体の結合」「大槌の文化と新しい産業の考察」という3つの構想に基づいて設計を行った。

早稲田大学の学生が日本から持参した設計の模型 町づくり案の対象地域に関する図面

当発表会の開始に先立ち、姜維会長があいさつし「中日関係が厳しい状況に直面している今、学生たちが勇気を出して、交流の最前線に立っているのは、敬服すべきことです。われわれ経営者もより多くの人々に両国大学生の努力を知ってもらい、またこの事業が中日友好交流の逸話の一つとなるように頑張りたいと思います」と語った。

高橋耕一郎副所長は、中日両国語で「多くの人たちが国籍を超えて一つの目標に向かって共通認識を探し求めること、互いに対する理解を深めていくこと、こうした活動には大きな意義があると思います」と述べ、また当日の朝に発生した甘粛地震について、「被災地の皆さまに対して、お見舞いを申し上げますとともに、一日も早くもとの生活に戻ることができますように心から祈っております」と被災地を気遣った。

 

人民中国インターネット版 2013年7月23日

 

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