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2014年、北京郊外の延慶で国際的ブドウ学会が開催

文・写真=尹莉

 7月29日、「2014年国際ブドウ遺伝・育種学会」開催まで1年となったこの日、北京郊外の延慶輝煌国際会議リゾートでカウントダウン・イベントが行われた。来年2014年7月29日から8月2日まで、同リゾートで「第11回国際ブドウ遺伝・育種学会」(11th International Conference on Grapevine Breeding and Genetics)が開催される。

国際ブドウ遺伝・育種学会は、国際園芸学会(ISHS)が行う4年に1度の国際会議で、世界各国の間でブドウに関する学術研究の進展と技術の成果について交流する国際的な舞台となっている。2010年8月、中国の開催誘致が成功し、その後、国内各ブドウ産地が比較検討された結果、北京の延慶が開催地に選ばれた。これは、同学会としては1970年代以来のアジアでの開催となる。

7月29日に延慶で行われた記者発表会

今回は、「相約長城、品味自然」(万里の長城に集い、自然を味わう)のスローガンのもと、これまでの学術会議のみの開催にとどまらず、開幕式、学術会議、ワイン博覧会、ワイン鑑定大会、産業経済フォーラム、そのほか一連の文化イベント、閉会式など各種イベントが開催される。

 ワイン品質評価センターを含むワイン取引センターの完成予想図
 
会議のロゴマーク

延慶は北京市の中心から北西に約70キロの「延懐盆地」に位置し、標高が高く、昼夜の気温差が大きく、雨が少なく日照時間が長いなど地理的条件に恵まれ、ブドウとワインの優良な産地となっている。全県で生食用ブドウが約2万ムー(1ムーは667平方メートル)、醸造用ブドウが5000ムー作付けされている。これは北京郊外最大で、1000棟のハウスがあり、年間6800トンが栽培されている。また、延慶は中国ブドウ科学技術の新たなモデル県で、多数の優良品種を開発しているほか、生食用ブドウの二期作栽培の先進技術を全国に先がけて研究開発、温室ブドウの栽培コストを大きく低減することに成功している。

延慶鎮唐家堡のブドウ栽培ハウス

2014年国際ブドウ遺伝・育種学会公式ホームページ(中国語)

http://www.bjsph2014.cn/default.aspx

 

人民中国インターネット版 2013年7月30日

 

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