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「中国のピアノの夢 李雲迪2013年全国巡演」が8月に始まる。李雲迪氏はこのほど「京華茶館」のインタビューに応じ、クラシック音楽について語った。クラシック音楽の娯楽化について李氏は「クラシック音楽に娯楽化は存在しないが、全民化は可能だ。クラシック音楽には娯楽性はなく、我々が遵守しているのはクラシック音楽の表現形式で、変えたことはない」と語っている。京華時報が伝えた。
中国のオリジナル音楽作品を普及
今回の巡演の曲目はまだ検討中だというが、李氏は「ベートーベンの作品が中心で、新しい中国の音楽作品もある。オリジナルな中国音楽『中国の夢』は全く新しいピアノ作品で、作品では中国の寛容さ、広さ、長い歴史を表現し、また儒家文化の一面も含まれている。作品は広大で奥深いと同時に、詩情に満ちた曲調も含まれている」と語る。
李氏は一貫して、外国での巡演で外国人に中国の古典音楽を紹介したいと希望してきた。以前の巡演で李氏は「彩雲追月」や「向陽花」などの作品を演奏し、民族音楽のPRに努めている。
中国のピアノの夢
今回の巡演の理念である「中国のピアノの夢」は、李氏自身の経歴から生まれたものだ。「小さい頃から、ピアノと音楽が私の夢で、現在までずっと続いている。将来も自分の音楽に対する夢をより若い人に伝え、彼らの未来への夢を後押ししたい。」
李氏から見ると、チャンスはいつでも存在するものだ。努力と継続は自分の力で何とでもなるが、チャンスはコントロールできない。もし自分で諦めたら、チャンスも自分を見放すことになる。「若い人がよく私に、どうやって成功したのか、あるいはどうやって未来を実現するのか、自分への要求は何か、と尋ねるが、私の考えは自分に挑戦を続け、自分を深めることだ。夢を少しづつ前進させてゆくことが重要だ。」
クラシック音楽に娯楽化は存在しない
李氏をめぐって最近、クラシック音楽の娯楽化という話題が注目を集めている。李氏はこうした言い方に対して「私は娯楽化は存在しないと考える。クラシック音楽は全民化することはできる。クラシック音楽には娯楽性はない。演奏する際にはクラシック音楽の表現形式を遵守しており、変えたことはない。ショパンはショパン、ベートーベンはベートーベンであり、表現形式と解釈方法はいずれも伝統を遵守し、しかも可能な限り伝統を保ち、精髄を追求し、最も真実で忠実な状態を伝えようとしている。」
「人民網日本語版」2013年8月7日
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