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川端康成の代表作3編を新たに刊行 中国人の読者を魅了する「日本の美」

 

文=孫雅甜 写真提供=新経典文化株式会社

川端康成について語り合う李長声氏(中央)と毛丹青氏(右)

 

8月29日、新経典文化株式会社の主催による「川端康成・新感覚――『雪国』『山の音』『千羽鶴』トークイベント」が北京日本文化センターで開かれた。日本で活躍している中国人作家の李長声氏と毛丹青氏が、川端康成とその作品そして日本文学が中国文学に及ぼした影響について対談を行った。

毛丹青氏は、川端康成の小説について「彼の小説は、ある種の作風を代表しており、その作風とはこれまでになかった新たな感覚だと言えます。彼は、人が持つ独特で風変わりな一面を捉えている。これは中国の作家たちにとって大変参考になることでしょう」と語った。李長声氏は、日本文学が中国文学に与えた影響について、「中国文学は、近代に入ってからずっと日本文学の影響を受けてきました。魯迅、周作人、郭沫若などの作家たちはみな日本に留学していました。中国文学と日本文学の決定的な違いを挙げるならば、中国文学は自分について触れないこと、自分自身の感情を表さずに隠しているところでしょう。中国文学が日本文学から学ぶべきところは、私小説を書いて自分自身の負の部分を描くことです。そのようにして初めて真のヒューマニティーを表現することができます」と述べた。

新経典文化株式会社は、2013年より中国大陸で唯一の川端作品の版権所有者となり、今年9月から『雪国』や『千羽鶴』、『山の音』を刊行している。この3編は「日本の美」を鮮明に表現している川端作品の代表作だ。

 

人民中国インターネット版  2013年9月1日

 

 

 

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