文・写真=孫雅甜
写真撮影について語っている志賀理江子氏(右)
9月6日、日本の写真家である志賀理江子氏が主宰する講座「螺旋海岸」が北京の中央美術学院で開催された。新鋭の写真家として知られる志賀氏は、フィールドワークを通して完成させた写真集『CANARY』の制作過程を紹介するとともに、2008年に宮城県北釜で「地域カメラマン」として祭りなどの公式行事を記録し、オーラルヒストリーの作成を行なった経験について語り、またそれらの経験をもとに制作した最新写真集『螺旋海岸』について解説した。
1980年生まれの志賀氏は、効率性や利便性が日々向上している快適な日常生活と社会で身に覚える違和感を表現することをテーマに写真撮影を始めたという。志賀氏によると、写真を撮る際にいつも念頭においているのは、被写体と現実の関係は何かと問いかけることだという。『螺旋海岸』は、こうした自らの生活環境や人生経験と写真表現の一体化を探求してきた志賀氏の成果を示すものだ。
人民中国インターネット版より 2013年9月7日
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