大・中・小の作品が支え合う映画市場
映画関係者はよく、大・中・小の作品の合理的な割合を紡錘(ぼうすい)形やピラミッド形を使って説明する。紡錘形で言うと、大作映画と小規模映画は紡錘形の両端で、中規模映画がその間。一方、ピラミッド形で言うと、大作映画が先端で、中規模・小規模映画が底辺だ。つまり、どの部分も欠かすことができないということだ。大作映画はどの映画市場においても、産業や市場の向上に大きな役割を果たすという点で重要な位置を占めている。また、大作映画は、一国の映画産業の最高工業水準を示し、文化を伝承し発信するという点で、産業の柱、開拓者となっている。そのため、決して欠かすことはできない。
また、今年、中・小規模の映画が大ヒットしているという流れが今後も続く可能性は低い。北京大学の映画学部の陳旭光・主任は、映画の視聴者が若年化しているという点や社会全体の雰囲気を踏まえ、「青春を題材にした作品とコメディ、ファンタジー系の作品が今後、天下を3分する」との見方を示している。
そのほか、中国の映画市場へ投資を検討している潜在資本が1000億元(約1兆6700億円)に達していると試算する業界関係者もいる。陳可辛監督は以前、「現在、中国の映画市場では、中国産の大作、中・小規模映画にかかわらず『奇跡』を起こす可能性がいつでもある」と語った。
「人民網日本語版」より 2013年12月2日
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