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李克強総理が英首相と会談 原発、高速鉄道で協力強化を

李克強総理とキャメロン英首相は2日午前、中国新指導部発足後初となる年次会談を人民大会堂で行い、中英関係や関心を共有する国際・地域問題について踏み込んで意見交換し、重要な共通認識にいたった。

 李総理は「中国共産党第18期三中全会は改革の全面的深化について重要な方針をまとめた。中国は引き続き改革を全面的に深化し、開放を一層拡大し、市場の活力と社会の創造力を引き出し、英国、さらには世界に大きなチャンスをもたらす。中英は強みによる相互補完を実現し、両国の共同成長、繁栄、進歩という新たなプロセスを切り開くことが完全に可能だ」と指摘し、以下の点を挙げた。

 (1)貿易・投資協力の促進。中国は原発、高速鉄道分野で安全な技術と高いコストパフォーマンスを有する。両国の協力強化には大きな将来性があり、第3国市場を共同開発することもできる。英側が引き続き保護主義反対の立場を堅持し、中国の資金、技術、設備を平等に扱い、中国の投資家の英国での利益を保護することを希望する。

 (2)財政・金融協力の強化。英側ができるだけ早く中国系銀行の英国支店開設を実現し、中国企業の英国での上場、資金調達に一層の便宜を図ることを希望する。

(3)ハイテク協力の深化。宇宙、洋上風力発電、新エネルギーの研究開発協力を強化する。英側がハイテク製品の対中輸出を拡大することを希望する。

 (4)人的・文化交流の緊密化。英側が中国人観光客、ビジネス旅行者へのビザ発給手続きを簡素化し、在英中国企業従業員の就労ビザ取得難を解決するよう希望する。

 (5)国際・地域問題での意思疎通と協力の緊密化。

 キャメロン首相は「英国政府は中国との関係発展を強く重視しており、相互理解と相互尊重の原則に基づき交流や対話を強化し、たゆまず協力を推し進めることを望んでいる。英側は中国の主権と領土保全を尊重し、チベットが中国の一部であることを承認しており、『チベット独立』は支持しない。英側は開放された国際貿易システムを支持しており、中国側との貿易・投資・科学協力を一層強化することを望んでいる。英国の原発建設への中国企業の投資を歓迎する。英国の高速鉄道計画を中国側に紹介したい。中国の金融機関が英国に支店を開設することを歓迎する。国際・地域問題でも中国側と意思疎通や調整を強化したい。EUの対中協力拡大、EU・中国自由貿易圏の推進を支持する」と表明した。

 会談後、両首相は投資、科学技術、金融、司法、文化分野の2国間協力文書の調印式に立ち会った。また、英国の実業家代表とも面会した。

 

 「人民網日本語版」2013年12月3日

 

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