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ロシア時間7日夜8時14分(日本時間8日午前1時14分)、第22回冬季五輪がロシア・ソチで開幕した。習近平国家主席はプーチン大統領の招きを受け、開幕式に出席した。開幕式は約3時間にわたって行われ、日本時間8日午前4時に終了した。新華網が伝えた。
中国の国家元首が国外で行われる国際的な大型スポーツ競技大会に出席するのは今回が初めてであり、習主席はこれで2年連続のロシア訪問となる。このことは、中国のオリンピックスポーツに対する重視と支持を体現すると共に、中国・ロシアの全面的な戦略的協力パートナーシップの水準と特殊性を反映している。開幕式の前日、中露首相は今年初の会談を行い、両国関係の発展に向けて計画を立て、新たな重要な共通認識に達した。
観客のカウントダウンの声と共に、ソチ冬季五輪の開幕式が始まった。
87カ国・地域の代表団が次々とフィシュト五輪スタジアムに入場した。中国はフィギュアスケートのトウ健選手が旗手を務め、選手団を率いて入場し、客席から熱烈な歓迎を受けた。習主席も起立して拍手を送り、中国のアスリートに向かって手を振った。
中国は今回、総勢138人の代表団を派遣、65人の選手が9種目・49競技に出場する。中国は1980年の冬季五輪初参加以来、計9回の冬季五輪に選手を派遣し、これまでに金メダル9個、銀メダル18個、銅メダル17個を獲得している。4年前のバンクーバー冬季五輪では、中国は金メダル5個、銀メダル2個、銅メダル4個の成績で、国別7位につけ、初めて国別メダルランキングの8位以内に入るという快挙を成し遂げた。今回の冬季五輪では、ショートトラック、フリースタイルスキー、フィギュアスケート、スピードスケートなどの競技でメダルの期待がかかる。
中国はすでに、北京市と河北省張家口市が 2022年冬季五輪開催地に立候補することを正式に発表している。ソチ五輪での中国選手団の成績が、中国の冬季五輪招致に貢献を果たすことになる。
開幕式では、開催国ロシアの選手団が最後に入場し、会場全体から大きな声援を受けた。ロシアは今回、223人の選手を含む、過去最多の代表団で五輪に挑む。
国際オリンピック委員会のバッハ会長は開幕式で、開催国のロシアに感謝の意を表し、「今回の冬季五輪が団結・寛容・調和・平和の祭典となることを信じている」と述べた。
現地時間夜10時26分、プーチン大統領が第22回冬季五輪の開幕を宣言した。
聖火点灯式で、開幕式はクライマックスを迎えた。ギリシャのオリンピアで採火された聖火は、4カ月あまり、6万5千キロ以上にわたる聖火リレーを経て開幕式会場に現れた。ロシア国内の聖火リレーでは、聖火はロシアの原子力砕氷船に載せられて北極点に到達したほか、史上初の「宇宙遊泳」も果たし、さらに欧州最高峰のエルブルス山、世界最深の湖、バイカルの湖底などにも訪れた。最後に聖火台に火が灯され、赤々と燃える聖火がソチの夜空を明るく照らした。
今回の冬季五輪は87カ国・地域から2800人あまりの選手が集い、7競技98種目でメダルを争う。選手規模・競技種目ともに過去最多となる。
「人民網日本語版」2013年2月8日
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