海外で最も人気が高い中国映画のジャンルは?また、最も知られている中国人俳優は誰?中国文化国際伝播研究院と雑誌「現代伝播」は先月27日に北京で会見を開き、中国映画の国際的な影響力を調査、研究したデータ(2013年度版)を発表した。同データによると、海外で最も人気がある中国映画は、カンフー映画やアクション映画で、海外の人々は主に「インターネット」を通して中国映画を見ていることが明らかになった。また、最も有名な中国人俳優は成龍(ジャッキー・チェン)で、女優は范冰冰(ファン・ビンビン)と章子怡(チャン・ツィイー)だった。京華時報が報じた。
新鮮味に欠けたカンフー系映画
同調査は3年連続で実施されており、2013年度は99カ国を対象に1436件の有効回答が得られた。会見で、同研究院の黄会林・院長は、同年、海外での中国系映画の評判は「普通」で、海外市場はまだ成熟していないというデータを総括したほか、「カンフー映画とアクション映画が最高の6.8ポイント(9ポイント満点)を獲得し、最も人気があったが、そのほかのジャンルの映画はいずれも比較的ポイントが低かった」と指摘した。また、「海外では、ストーリーの面白さではなく、アクションシーンが売りのカンフー映画が人気だが、2013年に公開されたカンフー映画に新鮮味が感じられなかったことに伴い、人気が下降した」と分析した。さらに、中国の現実を反映した題材の映画が海外では人気がないことに対し、「中国のこのジャンルの映画は、海外の映画ファンにとっては魅力に欠けていることを示しており、その要因は考慮するに値する」と指摘した。
映画祭に関係するデータの分析結果について、黄院長は、「中国の国際映画祭は、本当の意味でのグローバル化まで、まだ一定の距離がある。上海国際映画祭や北京国際映画祭、香港国際映画祭などは、中国では最も知名度の高い国際映画祭だが、今回の調査でこれらの映画祭を『知っている』と回答した人は19%以下にとどまった。また、回答者の57%以上が中国におけるいずれの国際映画祭も『知らない』と回答した。そのほか、2011年に創設された北京国際映画祭が、歴史ある香港映画金像奨や上海国際映画祭と、知名度の点で肩を並べており、本当の意味でのグローバル化が最も期待されている映画祭となっている」と語った。
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