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ハリウッドの独立系映画監督が捉えた「釣魚島の真相」

 

ネーベ監督はこの映画を作った経緯について、次のように語っている。「ドイツは第二次世界戦争中、決して許されないことをしたが、我々は懺悔しなければならない。1970年、ドイツ連邦のヴィリー・ブラント首相(当時)は、ポーランド・ワルシャワを訪れ、ユダヤ人犠牲者慰霊塔の前でひざまずいて陳謝した。これは、ドイツ国民に対して大変良い影響を及ぼした」。

「私は個人的に、ブランド首相の振る舞いに感謝している。あの謝罪がなければ、我々ドイツ人は、悲惨な記憶に取り憑かれたままで、決して前に進むことができなかっただろう。

残念なことに、日本は何ら変わっていない。多くの人が、『どうして日本人は、あなた達ドイツ人のように謝らないのか』と私に尋ねるが、私には分からない。だから私は、日本人が歴史を正視し、真剣に反省することを望んでいる」。

「『釣魚島の真相』の制作には1年余りかかった。映画には、大きな説得力のある写真や映像資料が多く用いられている。それらの一部は、米国家書類保存館の資料や映画制作スタジオが購入した史料だ。また、中国南京大虐殺記念館や孫中山記念館に赴いて撮影したものもある。これらの資料に疑いを持つ人がいても、私は気にとめない。なぜなら、それは真実に他ならないからだ。映画の中で頭に銃弾が命中するシーンが出てきたら、それは映画のワンシーンではなく、実際に起こった真実の記録である」。  

ネーベ監督は、欧米の観衆に「金銭を使った宣伝」と言われたくないことから、スポンサーに頼らず「釣魚島の真相」を自主制作した。「制作資金は全額、自分で調達し、100%自らの意思で映画を作った。私はあくまでも中立的な立場の観察者でいたい」と監督は強調した。

50年あまりの監督歴を持つネーベ監督は、1995年に中国を初めて訪れて以来、中国が大好きになり、中国の歴史・文化・景色に夢中になった。

監督は、「私は中国の孔孟思想に傾倒している。なぜかと言われてもわからないが、なぜかピンとくるものがあった。過去5千年間、中国人は『和を以て貴しとなす』を実践しており、一度も他国に侵略したことはない。中国人が、5千年の智恵に導かれ、釣魚島問題を解決する道を、順を追って進んでいくことと信じている」と語った。(編集KM)

 

「人民網日本語版」より 2014年3月24日

 

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