江蘇省の衛星テレビ・江蘇衛視が放送しているIQを競う視聴者参加型バラエティ番組「最強大脳(SUPER BRAIN)」が人気になるにつれ、審査委員長を務める北京大学心理学部の脳科学者、魏坤琳・准教授氏が同番組の全権を握っているのではないことも知られるようになっている。その背後には、ミステリアスな科学家チームが存在し、多くの視聴者がその全貌を知りたいと願っている。そんな中、同番組の科学顧問チームの首席顧問を務める、北京師範大学心理学院の劉嘉・教授が取材に応じ、同番組の内幕を明かした。北京青年報が報じた。
17ページに及ぶ知能テストで得意分野を特定
劉教授は、「番組の科学性を保つのが我が私の役割で、私にとっては簡単なこと。一種の科学普及と言える。番組の収録前に、科学顧問チームは、心理学の知能理論を同番組でどのように使うかを十分考慮する。評価体系は、知能理論・『Cattell-Horn-Carroll(CHC)』を基にしている。出場者は、参加する種目を確定する前に、17ページに及ぶ知能テストを受けなければならない」と語る。筆者が確認したところ、このテストには計58問あり、「中国の汽車の路線図を覚え、北京から成都市(四川)に行く全ての路線を思い出せるか」、「1分以内に、『山』を描写する形容詞を30個言えるか」、「声を聞いただけで、声を出した人の方向を当て、自分との距離を計算できるか」、「1つの詩を暗記し、逆読みできるか」など、その内容はバラエティに富んでいる。また、幅広い知識も必要で、汎用的能力、習得性知識、加工速度、感知運動などの分野の能力が問われる。
テストの結果に基づいて、顧問グループが誰がどの種目に参加すればよいか推薦する。例えば、最近出演した鄭千才さんは、汎用的能力と加工速度の能力が突出していた。また、推理力や短時間での記憶力が必要な種目、推理能力、記憶力、感知運動能力などが必要な種目もある。どの種目も、2つ以上の能力に長けている必要がある。
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