国際通貨基金（IMF）・世界銀行グループ年次総会の期間中、中国の経済構造改革は再び検討、熱議される話題となった。

IMFのラガルド総裁は10日、中国が決めた今年の経済成長目標7.5％はIMFの予想と一致しており、中国が引き続き世界の経済成長に大きく貢献することは明らかだと示した。また、経済のリバランスは中国で発生しており、中国の政策ともなっていると話し、「人民元の為替変動幅の拡大は人民元の国際化に向けた正しい一歩だ」と歓迎を示した。

世界銀行のジム・ヨン・キム総裁は、「中国の経済成長はやや減速しているが、中国政府の構造改革に対する態度は印象深い」と述べた。

IMFのチーフエコノミストのオリヴィエ・ブランチャード氏は、「中国の成長がやや減速することはよい現象であり、これはバランスのよい経済成長にするための副産物である」との見方を示した。

ムーディーズ・インベスターズ・サービスのソブリン担当チーフエコノミストのルシオ・ ビニャス・デスーザ氏は、中国経済のモデル転換は需要構造の変化を意味するが、需要規模は高い水準を維持すると見ている。

中国の債務とシャドーバンキングの問題について、IMFは、中国政府が透明性が高く、監督管理を強化し、道徳的危険を取り除いた措置をとることに歓迎を示した。IMFの金融顧問兼金融資本市場局長のホセ・ビニャルス氏は、「中国は十分な外貨準備を持ち、財政状況が良好なため、金融部門に問題が生じても大きな衝撃緩和の余地がある」と強調した。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2014年4月14日