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中国 3Dアニメ映画「功夫少林寺」製作へ

 

発表会で挨拶する少林寺の住職・釈永信氏

少林寺をテーマとする映画作品が再び製作される。ただし、日本などでも少林寺・少林拳ブームを巻き起こした、李連傑(ジェット・リー)主演の映画「少林寺」(1982年)とは違い、今回製作されるのは3D版のアニメ映画だ。河南省にある嵩山少林寺の大禅堂内で5日午前10時、「功夫少林寺」(85分)の発表会が開催された。同作品は、台湾の漫画家・蔡志忠(さいしちゅう)監督が手掛け、製作期間は15-18カ月。また、映画の関連商品として、オンラインゲームも同時に発売される計画だ。 河南商報が報じた。 

「禅」の文化満載

少林寺がアニメ化されるのはこれが初めて。蔡監督の5作目のアニメ映画となる同作品は、大乗仏教の一派「禅(ぜん)」の文化を伝える。

発表会のバックボードには、同作品のメインキャラクターである袈裟(けさ)を羽織ったダルマ大師や青い服を着た坊主のコオロギ、赤い服を着た、髪の長い禅師のヒョウタンが描かれていた。

蔡監督によると、水墨画や中国風を基調とする同作品では、中国禅宗の開祖とされているインド人仏教僧・ダルマ大師が「禅」を伝えに来るというストーリーをメインに、僧のコオロギと、禅師のヒョウタンが少林寺でカンフーや禅の修行をするというストーリーが展開される。また、木製のからくり人形と戦う木人拳、全身金箔の銅人陣、修行部屋である三十六房、18人の聖者・十八羅漢など、少林寺の数多くの伝説が盛り込まれており、始めから最後まで目が離せない内容となっている。

禅の信者である蔡監督が8年かけて構想  

同作品の脚本も手掛ける蔡監督は、禅の信者でもある。

「今回で少林寺に来たのは5回目。30年前から少林寺を題材にしたアニメ映画を製作するのが夢だった」と蔡監督。

1984年、禅を題材にし、ストーリーが少林寺とも関係がある漫画「六祖壇経(ろくそだんきょう)」を手掛けていた蔡監督は、当時、東京池袋にある映画館で李連傑の「少林寺」を鑑賞したといい、「見終わった後、アニメ版を製作すると心に決めた」という。

蔡監督は2006年から、漫画を書く合間を利用して同作品の脚本を練り、当初3万4500字あった脚本を、映画の時間に合わせて2万字にまで減らしたといい、「私は仏陀や禅の思想を研究している。同作品は禅の精神に満ちていると保証する」と自信作であることを強調した。

また、「同作品が30年前の李連傑の『少林寺』のようにセンセーションを巻き起こすとまで自信を持って言うことはできないが、ハリウッドレベルに仕上げ、全世界に発信する」と語った。

少林寺の住職・釈永信氏は、「蔡監督は長年の研究、修行、禅宗少林を製作する心得、発見を3Dアニメ映画という形で表現する。少林文化を世界に向けて発信し、少林カンフーの『禅武合一』という精神を発揚してくれるだろう。同作品はこれまでにない作品となると信じている」と語った。(編集KN)

 

「人民網日本語版」より 2014年5月6日

 

 

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