化氏は碑文の書を写しとった拓本を模写して学び、さまざまな書体に通じている。その書は素朴で形が整い、運筆が流暢で、厳正でありながらきちんとし、生き生きしながら美しさを失わず、伝統的な書式に拘泥せず、新たなスタイルを作り出している。一方、同氏の篆刻は一画一画の配置が慎重で、ノミの使い方が古拙で、強さと柔らかさを兼ね備え、金文(古代の青銅器にしるされた銘文)と石刻の雰囲気が伝わる。また化氏は、紫砂の器を土台にする印鑑づくりを模索し、別種類の印譜に打ち込んでいる。宜興の紫砂工芸師と協力してつくった五十印紫砂筆筒は、誰も行ったことのない試みだ。さらに彼は詩作を好み、詩の中に絵画の境地を持ち、絵の中に詩情が含まれている。
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