8月27日から9月6日にかけて開催される第71回ベネチア国際映画祭のノミネートが24日に発表された。コンペティション部門に、中国の王小帥(ワン・シャオシュアイ)監督のサスペンス映画「闖入者(Red Amnesia)」が選出された。他の19作品と最高賞の金獅子賞を競う。ノミネート作品のうち中国語の映画は同作品のみ。中国日報のサイトが報じた。
同映画祭のコンペティション部門の審査員長はフランスの作曲家であるアレクサンドル・デスプラが務める。オープニング作品はメキシコの巨匠・アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の「Birdman」。一方、クロージング作品は香港の許鞍華(アン・ホイ)監督の「黄金時代」だ。許監督はオリゾンティ部門の審査員長も務める。
コンペティション部門には、ドイツのファティ・アキン監督の「The Cut」や米国のジョシュア・オッペンハイマー監督の「The Look of Smile」、デヴィッド・ゴードン・グリーン監督の「Manglehorn」、スウェーデンのロイ・アンダーソン監督の「En duva satt på en gren och funderade på tillvaron」などもノミネートされた。
俳優の秦昊(チン・ハオ)や馮遠征(フェン・ユエンジョン)、女優の秦海璐(チン・ハイルー)、呂中(リュイ・チョン)など実力派役者が主演を務める「闖入者」は、貴州省貴陽市を舞台に、平凡な生活を送っていた高齢の女性の家に、突然見知らぬ少年が転がり込み、生活のリズムを崩される様子を描いている。同女性は、その少年をめぐるミステリアスなエピソードに目を丸めることになる。
同作品はこれまでに、トロント国際映画祭や釜山国際映画祭、東京国際映画祭など、多数の国際映画祭の招きを受けている。
王監督はこれまでに、「十七歳的単車/北京の自転車」や「青紅/Shanghai Dreams」がベルリン映画祭の審査員賞、カンヌ国際映画祭の審査員賞をそれぞれ受賞した。今回、「金獅子賞」を受賞すれば、欧州の三大映画祭全てにおいて賞を受賞することになる。 (編集KN)
「人民網日本語版」より 2014年7月25日
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