中共中央、国務院、中央軍事委員会は3日午後、中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利69周年を記念して人民大会堂で座談会を開いた。習近平中共中央総書記(国家主席、中央軍事委員会主席)が重要談話を発表した。
出席した専門家は人民網の取材に「今回の座談会での習総書記の発言は、国家指導者が反ファシズム戦争、抗日戦争について初めて全面的にはっきりと語ったものであり、非常に重大な意義を持つ」と指摘した。
■中国人民の度量は海のように広いが、正しくないことは許さない
「習総書記は『軍国主義思潮の人類と日本自身に対する危害を十分に認識する必要がある。中日は友好的隣国だが、非常に遺憾なことに日本の一部政治屋はあの歴史を直視できない。日本の罪を否定することは許さない。中国人民の度量は海のように広いが、正しくないことは許さない』と強調した」。外交学院の王帆副院長は「日本の政治屋と軍国主義思潮に対する習総書記の批判は、日本に対する警告であり忠告だ」との認識を示した。
「習総書記が抗日戦争の含意を深く明らかにしたこと、抗日戦争の意義を全面的に明らかにしたこと、日本軍国主義と歴史改竄行為を非難したことは、いずれも私に深い印象を残し、深い啓発となった」。王氏は「習総書記は戦争の含意を深く明らかにした際、戦争のこの世のものとは思われないほどの悲惨さ、日本軍国主義の大変な凶悪性および中国人民に押しつけた甚大な災禍を強調した。中華民族は共通の敵に対して強い憤りを抱き、最終的に抗日戦争で勝利を収めた。これは中国の歴史における重要な転換点となり、中華民族の偉大な復興の強固な土台となった。抗日戦争の勝利には全民の団結が不可欠であり、中国共産党は中流の砥柱として先頭に立って模範となる働きを果たした。同時に、国際社会の支援も不可欠であり、習総書記は談話で米国のフライング・タイガーズ、ソ連軍烈士、および前線で報道した外国人記者に感謝の意を表明した」と語った。
■盛大な抗日戦争記念行事は復讐心ではなく、世界の人々に悟らせるため
「記念式典の意義について、習総書記は『抗日戦争を記念するのは恨み続けるためではなく、世界平和のため、世界の秩序を守るためだ。中国は改革においてこれまで同様に平和的発展の道を歩む。世界のどの国にであれ歴史の悲劇が起きることを望まない。中国は世界各国の人々と共に世界平和に尽力する』と強調した」と王氏は指摘。「習総書記は、中国が抗日戦争を盛大に記念するのは復讐心ではなく、世界の人々に悟らせ、より良く未来に向かうためだと世界に宣言した」との認識を示した。
王氏は「今回の座談会での習総書記の重要談話は周辺国や中日関係にとって重要な指導的意義を持つ。抗日戦争記念式典・座談会は平和を大切にし、戦争に反対する中国の揺るぎない意志を周辺国が理解する助けとなる。日本軍国主義の発動した戦争が中国に1000億ドルの損害を与えた事実に疑いの余地はない。今回の式典は、世界に向けた最高指導者の表明だ。中日関係の改善は、戦争問題に対する日本の反省と見解にかかっており、他国にこのように大きな損害を与え、市民にこのように大きく傷つけることは、平和を愛する国や人ならいずれも受け入れられないことだ」との認識を示した。
「今年からわれわれは毎年9月3日に抗日戦争と反ファシズム戦争の勝利を記念する。われわれは多分、これが決して1日や2日で解決できる問題ではなく、一挙に達成できるものではなく、粘り強く続け、たゆまず努力する必要があることを意識してもいる。われわれは中日関係の改善に尽力する。だがこれは無原則な取引ではなく、日本が過ちを正さなければならない」と王氏は述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年9月4日
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