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北京で「国際平和デー」

「戦争は人類の愚かさ」

呉文欽=文・写真

第14回「国際平和デー」(9月21日)を前に、9月19日午後、北京ケンピンスキーホテルで中国世界平和基金、北京国際平和文化基金が主催する「和苑平和デー」のイベントが開催された。

このイベントは「平和を願う言葉の披露と平和のハトの放鳥」「平和フォーラム」「無形文化遺産展示と児童平和絵画展」「文芸公演」という4つの部分に分かれていた。中国の外交、文化、マスメディアなど各界の著名人、50カ国近い国々の駐在外交使節団や駐在企業の代表、20余りの国々から来ている留学生40人、中国学生代表ら200人余が出席した。

「平和フォーラム」の出席者たち

「平和フォーラム」では「各国人民は平和の権利を享有する」をテーマに、中国世界平和基金の李若弘主席があいさつした。呉建民国際展覧局主席(元北京外交学院院長)、中国中央テレビ(CCTV)の人気キャスター白岩松氏らの来賓パネリストが「現在の国際情勢下でどのように世界平和を擁護するか」「世界平和を擁護するための道筋」「若者世代は世界平和擁護においてどのような役割を果たすべきか」などをテーマにそれぞれ意見を述べた。

呉氏は次のように語った。「改革開放30余年、中国がこれほど大きな成果を収められたのは、平和だったからだ。現在、世界中に『国が強くなれば必ず覇を唱える』という世論が氾濫している。しかし、私は『中国人の血脈には王を称し、覇を唱える遺伝子はない』という習近平国家主席の観点に同意する。中国人民は一貫して平和を愛し、世界の平和を擁護し、世界の恒久平和と共同繁栄のために努力している」。

一方、白氏は「戦争は人類の愚かさの証拠だ。愚かな人類は戦争はすべての問題を解決する方法だと考えてきた。実際には、戦争こそ解決すべき方法を見つけ出さなければならない問題だと、考えなければならない。戦争そのものが問題であり、決して方法ではない。われわれの世界で、聡明な頭脳を愚かな頭脳に置き替え、聡明な発想で愚かな歴史を書き換えることを願っている」と語った。

「平和フォーラム」であいさつする李若弘氏 「平和だったから大きな成果」と語る呉建民氏 「戦争こそが解決すべき問題」と語る白岩松氏 

会場からは第1次世界大戦勃発100周年にあたる今年、こうしたイベントが開催されたことは、中国の人々にのみならず、世界の人々に永遠の平和擁護に対する貴重なメッセージという評価の声が聞こえた。

今回のイベントには、国連教育科学文化機関(ユネスコ)、中国公共外交協会、中国国際友人研究会、中国美術家協会、北京市人民対外友好協会、北京サービス貿易協会、北京外商投資企業協会、北京市身体障害者団体連合会、北京市西城区政府外事弁、陽光留学発展基金管理委員会など多くの国際友好団体が参加、協力した。

 

人民中国インターネット版 2014年9月21日

 

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