中国映画史に残る名作のひとつ「春の河、東へ流る(原題: 一江春水向東流)」が11日午後、神奈川県日中友好協会の主催により、神奈川県横浜市のかながわ県民センターで上映された。映画を鑑賞した多くの日本人が、「中国に対する認識や中日関係に対する考え方が変わった」と感想を述べた。
今回の上映イベントを発起したのは、神奈川県日中友好協会副会長を務める横浜国立大学の村田忠禧名誉教授だ。「この中国の名作映画を日本の人々に紹介しようと思った理由は?」という記者からの質問に対し、村田氏は、次の通り答えた。
これは、中国映画ではあるが、当時の日中関係や中国の内情が詳しく描写された作品だ。中日関係が歴史問題などによって冷えた状態が続く今だからこそ、多くの日本人にこの作品を鑑賞してもらい、両国関係について再考してもらうことは、極めて重要な意義がある。一般的には、戦争映画のモチーフとして、戦場での戦いの場面が取り上げられることが多いが、「戦争とはなにか」「戦争が一般民衆にどれだけの災難をもたらすのか」などの問題を扱った映画は極めて少ない。この映画は、日本軍に占領された南京を時代背景として、中国人にもたらされた苦難を描いた作品だ。
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