漢方に信頼を寄せる日本の国民
早稲田大学研究員の大森信徳氏によると、日本人は一般的に「急病は西洋医学で、慢性病は中国医学で」という意識をもっているという。大森氏は漢方で自身の鼻腔炎を治療し、胃腸の働きも改善したという実例を記者に紹介した。
中国通信社営業部長の姜徳春氏は、「漢方は日本の一般市民に広く受け入れられている。これまでも中国に帰国するたびに漢方や中国の化粧品、福建省漳州産の養生片仔癀などを持ち帰るよう頼まれ、非常に喜ばれる」と経験を語る。
現在、胃潰瘍に効果的な柴胡桂枝湯や、インフルエンザに効果的な麻黄湯といった150種類の漢方薬が日本の公共医療保険の適用対象となっており、毎年の販売額は1000億円以上に達し、日本の医師の70%が漢方薬を処方することが可能だ。
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