7「マップ トゥ ザ スターズ」

作品紹介：心理アナリストのスタンフォード氏一家をめぐり、ストーリーが展開する。妻は、麻薬にふける子役スターの息子の世話に明け暮れ、精神病院から退院してきたばかりの娘アガサは、婚礼車の運転手を好きになる。

コメント：異色ホラーを得意とするデヴィッド：クローネンバーグ監督が、またもや、錯乱したハリウッドの生活や米国中産階級を風刺する作品を完成させた。憎悪と憐みが同時に湧き上がるような登場人物たちに、深く考えさせられる。

8「Nightcrawler」

作品紹介：主人公のルー・ブルームは、暴力などの犯罪事件を撮影し、テレビ局に売り渡す犯罪レポーターの世界に憧れていた。だが、そのような闇の世界に深く入り込むほど、善悪の境目がだんだんと曖昧になってきたルーは、傍観者の立場から犯罪グループの一員となっていった。

コメント：ルー役を演じたジェイク・ギレンホールは、ダン・ギルロイ監督の同作品のために9キロ減量、クリスチャン・ベールに続く「体重自由自在人」となり、過去最高の演技を披露し、都市の裏側に存在する冷酷で血なまぐさい世界を観客に見せつけた。