中日韓の若手アーティストを中心に各国の中国画、日本画、東洋画の作品が展示される『LIU展』が、東アジア現代画研究会の主催で12日から19日の間、長年にわたり中日両国の芸術交流に携わっている日中友好会館芸術館で開催されています。
中国の中国画、日本の日本画、それに韓国の東洋画は、東洋絵画(水墨画)の基盤を持ちながらそれぞれの国ごとに変化をし、それぞれの国の文化背景のもとに独自の発展を遂げ新しく出来上がった絵画とされている。2009年から始められ、5回目を迎える今回の『LIU展』には、中国から6人、日本から7人、韓国から1人の若手アーティストが集まり、計45点の作品を通して、その国ごとに中国画、日本画、東洋画がどのように成立し、現在どのような方向に向いているかなどを表すことが趣旨となっている。
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日中友好会館の江田五月会長 |
日中友好会館の江田五月会長は、オープニングレセプションの挨拶に立ち、3ヵ国の若手アーティストが一緒に芸術活動を展開することを通して、北東アジアが一体感を強め、相互理解を深めることに期待を寄せた。
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黄冑美術基金の梁纓会長 |
学術顧問を務める北京市炎黄芸術館黄冑美術基金の梁纓会長も挨拶し、若い世代が交流を継続させている姿に感動したと語った。
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東京芸術大学の斉藤典彦教授 |
同じく学術顧問の東京芸術大学の斉藤典彦教授は、アーティストに交流の場を提供できるこのような取り組みが広がっていけばと期待を寄せた。
第1回開催から展覧会の支援を続けている麻生和子氏からは、若い世代がこれからも変わりなく暖かい友情を大切にされますようとメッセージが寄せられた。
オープニングレセプションの後、アーティストによるシンポジウムが行われ、中日韓のそれぞれの芸術の考え方や共通点、これからに向けた新しい取り組みなどに関して、交流、討論された。(取材・文・撮影:李軼豪)
中国国際放送局日本語版より 2014年12月15日
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