張黎(チャン・リー)監督が旗を振る南京大虐殺を描くドラマ「四十九日祭」が現在、中国で放送されている。同ドラマは、残忍な大虐殺を冷静に描いている。究極のストーリーを手掛けることに長けた張監督は、同ドラマでも、繊細な人の心の葛藤に迫っている。中国新聞網が報じた。
張監督は取材に対して、「起こってしまった悲劇を許すことはできるが、その歴史を決して忘れてはならない。同ドラマを製作したのはそういった思いから」としている。
同ドラマでは、1937年に日本軍が南京に侵攻した日から、49日間に起こった悲劇を描き、命の意義と悲劇の中で助け合う人間味ある人の姿を描き出している。主演を務めているのは、俳優の張嘉訳(チャン・ジャイー)、胡歌( フー・ゴー)、黄志忠(ホアン・チーチョン) 、黄品沅、女優の宋佳(ソン・ジャア)、張歆怡ら。
張監督によると、同ドラマを製作するに当たり、歴史資料の調査とその整理に多大の精力を使い、一切妥協を許さなかったという。「資料の調査の過程で、感動することもあった。例えば、日本が真実を否認しようともくろむ中、南京市の多くの民間組織が決して諦めることなく、南京大虐殺に関する調査、証拠集め、研究などを進めていた」と張監督。
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