「南京大虐殺」という重いテーマであるため、張監督は、撮影の過程でも困難に直面したといい、「歴史を発掘し、それに近づいた時、心理的ストレスが大きくなった。数えきれぬ悲劇に、目を覆いたくなった。そして、数えきれぬ犠牲と、救出劇に心を動かされた。それを描くことは重い責任」と振り返る。
一番印象深かったシーンについて、張監督は、「罪を償うラストシーン」を挙げ、「元々このシーンはなかったが、何度も話し合いをした結果、付け加えることにした。惨劇で命を失った人は不幸だが、生き残った人の人生も悲惨。一生涯、戦争と死のトラウマに襲われる。その心の痛みを、私達が感じることはできない」と語った。
張監督によると、同ドラマに登場する女性・魏特琳は、実在した人物で、大勢の子供や女性の命を救った。そして、長期にわたる過酷な労働と精神的ストレスのせいで、精神的に追い込まれ、最終的に米国の自宅で自殺してしまったという。同様のケースはたくさんあり、戦争がもたらす痛みは、今の人々の想像をはるかに超えている。(編集KN)
「人民網日本語版」より 2014年12月16日
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