中国の製作会社「新原野娯楽伝媒」が、日本の人気推理作家・夏樹静子の長編小説「見えない貌」(2006年)を映画化することがこのほど明らかになった。2015年の春にクランクインする。 北京青年報が報じた。
サスペンスの女王と言われている夏樹静子は、サスペンス作品を通して、人間性を描き出すのが得意だ。そんな彼女の代表作である「見えない貌」は、出会い系をテーマにしたストーリー。幸せな結婚生活を送っていると思っていた娘が何者かに殺害され、母親は娘が出会い系メールにはまっていたことを知る。そのミステリーに満ち、最後に思いもよらない結末を迎えるストーリーの中で、親子の情愛や人間の繋がりなどが丁寧に描かれている。
映画版の高秀蘭エグゼクティブ・プロデューサーは、「『見えない貌』は、次々と起こる不思議な事件もおもしろいが、本当におもしろいのは、描写されている『愛』の力。これはサスペンスと名を打った愛の物語。何度も予想外の展開を見せる不思議な事件の背後にあるのは、人の心の葛藤。同作品を読むと、『恋愛や家族に対する愛は、人にこんなことまでさせるのだ』という思いにさせられ、感動と驚きを深く感じる」と語っている。 (編集KN)
「人民網日本語版」より 2014年12月24日
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