戯曲を専門とする大学「中国戯曲学院」(北京)は12日、2015度の学習募集計画を発表。昨年と同じ515人を募集する。うち、京劇学部の募集定員は10人増えたのに対し、新メディア芸術学部の録音芸術学科は募集を中止した。その他、国家級無形文化遺産である河北省の伝統的な戯曲「河北梆子」と四川省に受け継がれている伝統芸能「川劇」の学部が新設された。北京日報が報じた。
今年、京劇学部の募集定員は82人で、うち京劇器楽学科が24人と昨年より2人増加した。京劇演技は58人で、昨年より8人増えた。京劇学部の舒桐主任は、「京劇学部は常に一番人気。昨年は72人の募集に対して、150人の申込者があった。倍率は2倍。今年は、競争がさらに熾烈になると予想されている。中国全土の入学試験申込者数を見ると、申込者数は昨年の2倍に増え、倍率は4倍になる見込み」と語った。
卒業者の就職状況に就いて、舒桐主任は、「ここ3年、京劇学部の卒業生の就職率は90%以上。ほとんどの卒業生が国家級重点院団に入り、京劇関連の仕事をしている。その他、一部の卒業生が地方の教育機関などで、京劇を教える仕事に就いている。また、文化産業の分野で起業した卒業生もいる」とし、「今年は、北京京劇院と提携し、京劇学科の教育の質を向上させる」と語った。
各学科への募集を刺激し、学生に伝統芸能を継承してもらおうと、同校は今年、京劇の演技と器楽、昆曲の演技と器楽、河北梆子・川劇・揚劇の演技、河北梆子の器楽、戯曲作曲などの学科の学費を無料にする。学費が無料となる学生の募集定員は136人で、全体の26.4%を占めている。(編集KN)
「人民網日本語版」より 2015年1月14日
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