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日本海側最大規模の「中国春節祭」、新潟で開催

 

開幕式のテープカットに参加した主要来賓。(左から)何平総領事、泉田裕仁新潟県知事、程永華大使、恵京仔日本新潟華僑華人総会会長、篠田昭新潟市長

 

呉亦為=文・写真

 

中国の旧暦の新年まであと5日と迫った2月14日、新潟市民と新潟在住の中国人たちが一足早く中国の正月気分を味わった。 

14日午前、中国駐新潟総領事館、新潟県、新潟市、新潟県日中友好協会、新潟華僑華人総会、新潟大学中国留学生学友会の共催による「新潟春節祭」が新潟市古町で華やかに開幕した。開幕式には程永華・中国駐日本国大使、何平・中国駐新潟総領事、泉田裕仁・新潟県知事、篠田昭・新潟市長の他、多数の地元要人が駆けつけた。中国側参加者は中国の伝統衣装である「唐装」を身にまとって登場し、開幕式に花を添えた。開幕式で程永華大使は「両国間のこのような民間交流がさらに活発になることを望みます」とお祝いの言葉を述べた。

 

程永華大使

 何平総領事

 

2日間にわたって行われた祭典では、山東、湖南、四川などからの芸術家や伝統職人たちが、新潟の人々のために中国料理や茶芸、書画、手工芸などの伝統民間芸術を紹介したほか、民族舞踊や雑技などの出し物も披露された。

天候はあいにくの雪模様だったが、会場は中国の新年を祝う祭りをひと目見ようと集まった1000名近い新潟市民たちの熱気に包まれ、近くの商店街は動きもままならぬほどのにぎわいとなった。並んだ19の屋台も人気を集め、山東の牛肉麺、湖南の甘酒団子、四川の担々麺など屋台は、本場の味を求める市民で長蛇の列となった。また、特設ステージでは変臉、獅子舞、「長嘴壺」と呼ばれる注ぎ口の長いヤカンを使った茶芸、雑技、チャルメラ合奏などの出し物が行われ、市民にとって普段テレビでしか見られない中国の伝統芸と超絶技巧を間近に見られる格好の機会となった。

これまで春節祭は横浜、長崎、名古屋、福岡の各都市で開催されており、今回の新潟での開催は日本海側の地域では初となる。

新潟県は中日国交正常化を実現した故・田中角栄元首相の故郷で、中日友好活動が盛んな土地柄という背景も祭りの実現を後押しした。昨年6月に中国駐新潟総領事館が「新潟春節祭」の実施を提唱すると、地元各界から大きな反響がありこの日の開催となった。

何平総領事は「中国の伝統文化と中国国民の友好への思いが、新潟県のみなさんに伝わればと願います」と語っている。新潟出身で中国への留学経験もある若手衆議院議員の石崎徹氏も「このような春節祭が今後も続いていくことを願います」と継続を熱望する言葉を述べている。

 

市民に本場の中国の春節文化を味わってもらおうと、新潟総領事館は横浜山手中華学校の生徒による獅子舞団を招いた

 雑技の実演

 

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