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米国版 |
中国のノーベル賞作家・莫言(モー・イエン)の小説「蛙鳴(あめい、原題・蛙)」の英語版が昨年11月に英国で出版されたのに続き、米出版社・ペンギン・ランダムハウス傘下のViking Pressからこのほど、米国版が発売された。鳥魯木斎晩報が報じた。
米定期刊行物「ニューヨーク・ タイムズ・ブック・レビュー」には、書評家・Janet Maslinの「同小説は、米国の漢学者で翻訳家Howard Goldblatt氏の手により、美しく、生粋の英語に翻訳されている。同小説の特徴はコールドユーモア。小説の主題に含まれる『蛙』は、劇作家である主人公・万足のペンネーム『オタマジャクシ』を暗示しているだけでなく、『娃(赤ちゃん、中国語で蛙と同じ音)』と掛けている」という評価が掲載された。
同小説は、中華人民共和国が成立して以降の最近60年、農村でおきた出産をめぐる混乱にスポットを当て、産婦人科で50年以上勤める農村の女性医師の経験を描いている。中国政府が人口爆発を抑制するために、計画出産政策(一人っ子政策)を実施し、それによってもたらされた極めて困難で複雑な状況を描くと同時に、人を深く感動させる産婦人科医師の様子を鮮明に伝えている。
同小説は、フランス語版やスウェーデン語版、日本語版、ドイツ語版なども出版されている。(編集KN)
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