全国政協委員を務める北京・故宮博物院の単霽翔院長はこのほど、同博物院北院区の建設プロジェクト加速を提案。今年中の着工を目指し、中国国家発展・開発委員会に同プロジェクト関連の論証や認可を加快するよう求めた。国際在線が報じた。
同博物院は2012年5月、故宮博物院に潜む安全上の問題を根本的に解決するほか、歴史ある建築物の本来の姿を全面的に回復させるためのプロジェクト「平安故宮」を提案した。そして、13年4月、国務院会議で、基本的な同意を獲得。同プロジェクトの中心を成す、北院区(12.5万平方メートル)が海淀区上庄鎮を流れる南沙河の南側・西玉河村に建設されることになった。北院区には、環境に優しいスマート型建築群が建設される計画だ。
単院長の提案によると、北院区の主な機能は、文化財保護・修復センター。故宮博物院では、家具や絨毯、大型絵画、儀式に用いた装飾的な武具・武器など数多くの貴重な文化財を、長期にわたって保護、展示するのは難しいという問題の解決を目指す。また、文化財修復という無形文化遺産である伝統技術を多くの人に知ってもらいたい考えだ。
故宮博物院は今年1年間、1日の来場者数を述べ8万人に抑える試みを実施するほか、オフシーズンの入場料金をオンライン予約した場合40元(約380円)から半額の20元(約190円)にする試みも行う。(編集KN)
「人民網日本語版」より 2015年3月9日
|