全国政治協商会議の委員を務める中国民主促進会湖北省委員会の唐瑾・専従副主任委員はこのほど両会(全国人民代表大会と全国政協会議)の提案の中で、「ここ数年、中国の経済社会の発展や繁栄にともない、中国の国際的な地位も絶えず上昇し、標示を翻訳することがますます当たり前となり増加している。だが標示の翻訳には多くの問題があり、特に中国語・英語の翻訳には多くの問題がみられる」とした。新華社が伝えた。
たとえばこんな訳がある。千手観音が「Guanyin with 1000hands」、総台(フロントの意)が「total desk」、開水間(給湯室の意)が「between water」や「open water rooms」、対公業務(各種機関に対しての業務の意)が「to male business」、禁止打手机(携帯電話の使用禁止の意)が「no dashouji」などなど。
唐氏は標示の翻訳には次の5つの問題があると指摘する。(1)誤訳が多い(2)自分勝手な訳が多い(3)一つの標示について英語だけでも数種類の異なる訳がある(4)一部の外国語の標示は、海外のものと同じであっても問題ないが、中国内の標示がおかしな訳になっている(5)中国語の発想で標示を訳している、の5点だ。
唐氏は、「標示の翻訳は公共文化の重要な構成要素であり、民族の文化的素質を総合的に表すものだ。そこで国のレベルで標示を重視し、中国の公共文化構築の重要部分として問題を解決しなければならない。規範化や標準化から着手して国内の各主要都市や観光スポットの標示の翻訳の問題を解決しなければならない」と話す。
唐氏は「トンデモ訳」を取り締まるため、次のように提案する。「国の関連部門が先頭に立って、国内各地の主要都市や観光地でよくみられる標示項目を収集整理し、中国外文出版発行事業局が組織的に翻訳して『中国主要都市、観光スポット常用標示語の標準の手引』を作成し、これの普及・使用を促すとともに、関連部門が実施状況を監督・検査する必要がある」。(編集KS)
「人民網日本語版」より 2015年3月16日 |